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Gaby Doman

新しい時代の漆器

最先端を行く漆職人たち

出典:Rethink Urushi


日本の漆は1万年の歴史を持つ芸術であり、多くの人が黒、赤、金の飯椀、箸、華麗な箱を思い浮かべることでしょう。しかし、伝統的な茶道から現代アートやジュエリーまで、この多彩な素材の魅力を伝える職人が増えています。

京都の堤淺吉漆店の専務取締役である堤拓也氏は、明治42年創業の家業の経験を生かし、漆器の新たな用途と客層を見いだしました。

MTRLのインタビューで堤氏は、伝統工芸の枠組みにとらわれず、工芸が廃れるのを防ぐには革新が必要だと語っています。

出典:Rethink Urushi


2020年の東京オリンピックの新種目にサーフィンやスケートボードが採用されたことで、世間の関心が再び高まりました。これをきっかけに、堤氏は新しい世代に漆を紹介し、見事な漆塗りのスケートボードやサーフボードを作り出しました。

出典:Rethink Urushi


漆塗りの豊かな色彩は、デニムやレザーと同様に、年月を重ねるほどに味わいが増すという美的魅力を備えています。さらに、持続可能性という観点からも魅力的です。漆は漆の木の樹液から作られ、手間と時間がかかりますが、持続可能なものなのです。一方、現代のサーフボードの多くは、リサイクルできない樹脂や発泡スチロールでできています。堤朝吉漆はトム・ウェグナーとのコラボレーションにより、スタイリッシュで環境に優しい代替品として、アライア(木製サーフボード)に漆塗りを施し、ひいては日本の職人や地元の伝統工芸を支援することに成功しました。

堤氏は、漆器には無限の可能性があると信じており、これからも漆器に新たな息吹を吹き込みたいと考えています。

詳しくは堤淺吉漆店をご覧ください。




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